家計管理に役立つデジタルツールの紹介
家計簿アプリで支出を把握
家計管理の第一歩は、日々の収入と支出を把握することです。
最近では、スマートフォンの家計簿アプリを使えば、簡単に収支を記録できます。
レシートを撮影するだけで自動的に金額や品目を認識してくれるアプリもあり、手間なく家計簿をつけられます。
人気の家計簿アプリには、マネーフォワードME、Zaim、MoneyTreeなどがあります。
グラフや表で支出の内訳を見える化してくれるので、無駄遣いに気づきやすくなります。
アプリを使って家族で家計簿を共有すれば、お金の使い方について話し合うきっかけにもなるでしょう。
クラウド会計ソフトで効率化
自営業の方におすすめなのが、クラウド会計ソフトです。
売上や経費をリアルタイムで管理でき、確定申告の準備も楽になります。
freeeやMFクラウド確定申告など、初心者でも使いやすいソフトが増えています。
領収書や請求書をスキャンしてアップロードすれば、自動で仕分けしてくれる機能も便利です。
ソフトによっては、銀行やクレジットカードと連携して入出金データを取り込めるので、記帳の手間が省けます。
クラウドサービスを使ったデータ管理
データ保管に便利なクラウドストレージ
家計管理に関する書類やファイルは、なくしたり壊れたりしないようにしっかり保管しておく必要があります。
でも、自宅に保管場所を作るのは大変ですよね。
そんなときは、クラウドストレージサービスの出番です。
クラウドストレージサービスとは、GoogleドライブやDropbox、Evernoteなど、インターネット上にデータを保存できるサービスのことを指します。
スマホやパソコンから、いつでもどこでもアクセスできるのが魅力。
大切な書類をデジタルデータ化してクラウドに保存しておけば、リスク分散になります。
家族間でデータを共有したいときにも便利です。
たとえば夫婦で確定申告用の書類をクラウドで管理すれば、どちらかが作業できない状況でも、もう一方がサポートしやすくなります。
レシートや領収書のデータ化
先ほど紹介した家計簿アプリの多くは、レシートの撮影データから支出を記録する機能を備えています。
でも、大事なレシートはデータ化して別途保管しておくのがおすすめ。
スキャナーを使えばキレイに取り込めますが、最近はスマホのカメラでも十分な画質で撮影できます。
クラウドストレージに写真を保存すれば、いつでも確認できて安心です。
領収書の保管は、確定申告だけでなく、保証書代わりになることもあるので重要。
でも、インクが消えて読めなくなることもあるため、発行後なるべく早くデジタル化するのがベターです。
自動化ツールでの支出管理
銀行やカードの明細を連携
家計簿アプリの中には、銀行口座やクレジットカードの明細を自動連携してくれる機能があるものもあります。
マネーフォワードME、Zaimなどは、大手銀行やカード会社のWebサービスと連携し、日々の入出金を自動で取り込んでくれます。
レシートを撮影する手間が省けるだけでなく、記録漏れも防げるので、家計管理が格段にラクになります。
最近は、電子マネーの明細も取り込めるアプリが増えてきました。
連携後は、手入力が不要になるので、面倒で続かなかった家計簿も習慣化しやすくなるでしょう。
アプリによっては、過去の明細も取り込めるので、さかのぼって家計を見直すこともできます。
定期支払いの見直し
スマホ代や公共料金、サブスクリプションなど、毎月定額で引き落とされるお金は意外と見落としがち。
クレジットカードの明細と照らし合わせて、不要なサービスがないかチェックしてみましょう。
同じサービスでも、プランを見直すと安くなることもあります。
たとえば携帯電話なら、通話とデータ通信の利用状況に合わせて、無駄のないプランに変更できます。
光熱費も、新しい料金プランに切り替えられるかもしれません。
乗り換え先を探すのが面倒なら、一括見積もりサービスを使うのもおすすめ。
Webで簡単に申し込めて、最適なプランを提案してくれます。
年間数万円の節約になることも珍しくありません。
オンラインショッピングの賢い利用法
価格比較サイトで最安値を探す
生活必需品や家電製品など、まとめ買いするものは、オンラインショッピングで購入するのが断然お得。
Amazonをはじめ大手ECサイトでは、定期的にセールを開催しているので要チェックです。
でも、つい目移りしてしまい、予算オーバーになりがち。
そんなときは、価格比較サイトを活用しましょう。Yahoo!ショッピングや楽天市場など、複数のサイトの価格を一括検索できるので便利です。
最安値のショップがすぐにわかるだけでなく、送料無料の条件や割引クーポンの有無もわかります。中には、過去の価格推移をグラフ化してくれるサイトもあるので、買い時の目安になります。
ポイントサイト経由で還元率アップ
オンラインショッピングでは、ポイントサイト経由で購入すると、通常の還元率よりもお得になることがあります。
大手ポイントサイトには、ECナビやハピタスなどがあります。
会員登録後、ポイントサイトにあるショップのリンクをクリックして購入すれば、一定の還元率でポイントが付与されます。
たとえば楽天市場なら、通常の楽天ポイントに加えて、ポイントサイトのポイントも二重取りできるわけです。
貯まったポイントは、現金や電子マネー、ギフト券に交換できます。
普段よく利用するショップがポイントサイト対象なら、ぜひ活用してみてください。
年間1万円以上お得になる人もいるそうです。
デジタル決済の安全な使い方
キャッシュレス決済のメリット
現金の出し入れが不要なキャッシュレス決済は、家計管理に役立ちます。
支払いの記録が自動的に残るので、つい使いすぎるのを防げます。
また、ポイント還元やクーポン、割引サービスなども充実しています。
中でもQRコード決済のPayPayは、キャンペーンも頻繁に行われ、お得に使えると人気です。
ほかにも、クレジットカードのポイントを貯めたり、電子マネーで家計簿アプリと連携したりと、キャッシュレス決済には家計管理に役立つ機能がたくさんあります。
不正利用対策をしっかりと
一方で、キャッシュレス決済には不正利用のリスクもあります。
スマホ決済のアカウントが乗っ取られて、知らないうちにチャージ残高を使い込まれるといったトラブルも起きています。
対策としては、まずIDとパスワードを定期的に変更し、他人に知られないよう厳重に管理しましょう。
アプリにはログインパスワードとは別に、決済パスワードを設定できるものもあります。
また、利用明細は定期的にチェックを。
身に覚えのない取引があれば、すぐに問い合わせましょう。
100円程度の少額決済は見落としがちなので注意が必要です。
テクノロジーを使った節約術
家電の電力使用量を可視化
光熱費の節約には、家電の電力使用量を把握することが大切です。
スマートプラグを使えば、コンセントに差し込むだけで、電化製品ごとの消費電力がわかります。
専用アプリで電気代を見える化できるので、節電の効果を実感しやすくなります。
また、スマートプラグから家電を遠隔操作できるものもあり、消し忘れ防止にも役立ちます。
同様に、スマート家電を使うのもおすすめ。
たとえばエアコンなら、外出先からスマホで運転をコントロールでき、無駄な電力消費を抑えられます。
長期的に見れば、節約になること間違いなしです。
食材の管理でムダをなくす
食費を節約するには、買いすぎや食材の使い残しを減らすことが重要です。
スマホの冷蔵庫管理アプリを使えば、食材の在庫や消費期限が一目でわかります。
アプリに食材を登録すると、おすすめのレシピを提案してくれる機能も。
献立に悩む必要がなくなるので、食材を無駄なく使い切れます。
買い物リストを作成してくれるアプリもあり、計画的に食材を購入できます。
食品ロスを減らせるだけでなく、外食や中食の頻度も減らせるので、家計にもやさしい習慣といえるでしょう。
使いこなすことで、月々の食費を1万円以上節約できた人もいるそうです。
家計管理は、面倒に感じてつい後回しにしてしまいがちですが、デジタルの力を借りれば驚くほど簡単になります。
まずは身近なところから始めてみては。
便利なアプリやサービスを活用して、ラクしながらお金と向き合う習慣を身につけていきましょう。
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